こちらが今回FIVE STAR HIRAISHIYAでお預かりしたカナダグースのダウンジャケットです。弊社のカナダグースクリーニングの中でもブラック色のカナダグースが定番で多い印象ですが、最近ではホワイト色のカナダグースもご依頼が増えてきています。白のダウンジャケットは汚れが目立ちやすいので、こまめなダウンクリーニングをおすすめしております。ここでひとつ質問です。「汚れ」と「シミ」の違いについてはご存知でしょうか？簡単に説明すると衣類の繊維と汚れが結合していない状態を「汚れ」と呼びます。空気中の粉塵など生地表面に付着しているため、この状態であれば比較的簡単にウェットクリーニングで落とすことが可能です。一方で「シミ」は汚れが繊維の奥に入り込んで結合した状態で、時間が経てば経つほど空気中の酸素と化合して酸化が進んでしまうためクリーニングで対応する事が難しくなってしまします。よくご相談される「黄ばみ」ですが、繊維に残っていた汚れが酸化した結果です。この場合も生地がかなりのダメージを受けていますので早めの対応が必要です。まずは黄ばみを作らないようにこまめにダウンクリーニングをすることが肝です。

こちらのカナダグースは脇腹部分に輪じみが出来ておりましたが、その他の部分のよごれは軽度な状態でした。FIVE STAR HIRAISHIYAが得意とするウェットクリーニングで丸ごと洗浄していきました。弊社のウェットクリーニングには洗浄力が高く黄ばみにくくなる。型崩れや色落ちが少ない。といった白のダウンには嬉しいメリットが沢山ございます。お客様の中には寒くなってくるとクローゼットからダウンジャケットを取り出して、着用する前にクリーニングに出すという方も多くいらっしゃるかと思いますが、黄ばみやシミを付けないようにするためにはシーズン終わりにダウンをクリーニングに出して頂くのがベストなタイミングです。なぜならクローゼットの中で汚れの酸化が進んでしまいダウンをクリーニングに出そうと思った時にはシミとなり手遅れになってしまう可能性もあるためです。普段着用している衣類と同じで汚れたらすぐ洗う。を意識していただけると長い間ご使用できるかと思います。気になる汚れ等がございましたらご注文の際に備考欄などに書いてお伝えください。商品到着後、専門のスタッフが実物を見てシミ抜きが出来るかどうか判断させていただきます。

こちらはシミ抜きが完了した後のお写真です。輪じみというものは意外にも厄介なもので、薄く見えるが故に簡単に落ちるのではないかと考えてしまうのですが、シミ抜きをすればするほど輪の範囲が広がっていく大変難しいシミ抜きなのです。FIVE STAR HIRAISHIYAは母体のクリーニング店が創業80年の地元で愛される老舗として現在も営業しております。そして、一番に重要なのはシミ抜きの名店として地域の駆け込み寺のような存在になっているということです。そんな長年のクリーニング技術と知識で他店では断られてしまったシミ抜きもFIVE STAR HIRAISHIYAではお受けすることができる場合がございます。そしてダウンジャケットの最大の温かさを発揮するには襟元や手首から冷たい外気を入れないことが大事です。カナダグースのダウンジャケットも手首にはサイズ調節機能が付いていますし、首元もハイネックになっているものが多くなっています。肌と生地が密着しているということはその部分が汚れやすいということでもあるのですね。襟元や手首周りなど部分的な汚れにはウェットクリーニングの機械に入れる前に調合した溶剤で前処理をし、汚れを落としていきます。

前処理のひと手間はカナダグースクリーニング専門店FIVE STAR HIRAISHIYAならではの作業となっております。手首などのリブ部分は着用していくと毛玉も気になってきますよね。仕上げの際に気になる毛玉は整えてお客様の元へ返しております。この作業は意外にも行っているクリーニング店は少ないと聞いております。弊社のカナダグースクリーニングでは手仕上げならではの技術とお客様の大切なお品物を扱わせて頂く事に思い入れを持ってダウンクリーニングを行っております。元々汚れはそこまで酷くなく綺麗なお品物でしたが、ウェットクリーニングをすることで汚れが落ちてくすみ感が消えたためパッと明るくなった印象になりました。洗浄後の水を見ると黒く濁っており、表面からは分からなくても中のダウンは汗などの汚れで結構汚れているものです。ドライクリーニングでは落としきれない汚れもウェットクリーニングならさっぱりと洗い上げることが出来ます。もちろんドライクリーニングが有効な素材もございますので、その点は当店の経験豊富なスタッフが判断させていただきますので安心してお任せいただければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。