こちらがお預かりしたカナダグースダウンコートで「Canada Goose Limited Edition Branta Jacket(カナダグース リミテッド エディション ブランタ ジャケット)」でございます。一般的なカナダグースの表生地は、ポリエステル85%とコットン15%の混紡生地にテフロン加工を施した「アークティックテック」という素材を使用しています。耐久撥水加工が施されているため、雨や雪でも濡れる心配がありません。また、防風性と保温性にも優れています。スタンダードなダウンでこのような装備なのですから驚きです。今回お預かりしたこちらのカナダグースダウンは表地がウール100%のカナダグースでは珍しいお品物です。ウールは、弾力性が高いためシワがつきにくく、ついても元に戻りやすいという特徴があります。ウールの中でもメリノ種からとれるメリノウールは、高品質な素材として知られています。メリノウールの特徴は、なんと言っても繊維の細かさです。一般的なウールよりも繊維が細いため、上質な艶感となめらかな肌触りを実現してくれます。ウール素材は基本的に水洗いが出来ませんのでドライクリーニングで仕上げさせて頂いております。
CANADA GOOSEウールクリーニング
こんにちは。カナダグースクリーニングの専門店であるFIVE STAR HIRAISHIYA(ファイブスターヒライシヤ)で今回ご紹介をさせて頂くのは、こちらのカナダグースダウンコートで「Canada Goose Limited Edition Branta Jacket(カナダグース リミテッド エディション ブランタ ジャケット」でございます。カナダグースクリーニング専門店のFIVE STAR HIRAISHIYAでもお預かりが珍しいシリーズのカナダグースです。こちらのBRANTA(ブランタ)シリーズは、カナダグースのハイエンドリミテッドエディションです。世界中から厳選した最高級の素材と長年培ってきた伝統と機能的なデザインが融合されています。カナダグースのDNAを継承し、世界中から厳選した最高級の素材と長年培ってきた伝統と機能的なデザインを融合させるカナダグースの限定コレクションで2019年からスタートした限定コレクションです。その中でもこちらのダウンコートはカナダグースでは珍しい表面の生地がウール100%の起毛素材です。ウールとは羊の毛のことで弾力性が高いためシワがつきにくく、ついても元に戻りやすいという特徴があります。その特徴からビジネスシーンでよく使用するメンズのジャケットには、ウールが最適でスーツなどに好んで使用される素材でもあります。また、天然素材のため吸湿性に優れ、静電気が発生しにくくなります。1957年の創業から現在まで、「メイド・イン・カナダ」にこだわりと誇りを持ったカナダグースは、全てのジャケットをカナダ国内で製造しています。 カナダグースが製造している商品は全て、北極圏などどのような過酷な状況にも耐えられ、その上最高の品質と優れた性能を持ち合わせた最高品質のダウンウェアです。カナダグースの製品では全て、13の行程を経て製造されているんです。 創業から続いている卓越した縫製、裁断技術は職人の経験から成り立っていて、現在でもダウンジャケットの袖口、裏地、ボタンやジッパーなどの付属品に至るまで、毎日手作業で職人が裁断、縫製しています。出荷前は全てのジャケットが品質検査に通されステッチなど細かい部分まで不備がないかを確認している徹底ぶりです。今回はそんなカナダグースのウール100%のダウンクリーニングのご依頼内容をご紹介していきます。お付き合い頂ければ幸いです。
クリーニング事例概要
こちらはカナダグースダウンコートの襟元のお写真です。襟元や袖口はリブとなっていて外気が中に入らないように設計されていて暖かそうなデザインです。このリブという生地はカナダグースダウンにはよく使われている生地です。ウールが水洗いができないと先ほどご説明しましたが、なぜウールは水洗いができないのかというと理由は、ウールの表面は「スケール」という、うろこ状の並びとなっています。ウール素材が水に濡れるとうろこ状の表面が開いて、絡みやすい状態になります。この状態で揉みこむと、繊維同士が絡み合ってしまい、縮んでしまうのです。そしてリブの部分も実はウールで出来ており表地とは全く違う質感にウールの無限の可能性には驚かされます。このリブ部分は表面がでこぼこしているためよごれを拾いやすくまた、毛玉になりやすい特徴がございます。このような毛玉もカナダグースクリーニングの専門店であるFIVE STAR HIRAISHIYAでは無料で毛玉取りをして仕上げさせて頂いております。意外にも一般的なクリーニング店では毛玉取りは別途オプションであることが多いのでカナダグースダウン専門店ならではの込み価格でおすすめです。
ファスナートップ部分の写真です。通常のカナダグースはYKK社製のファスナートップにカナダグースの布製タグが括りつけられているのが一般的ですが、こちらはファスナートップ自体にカナダグースのロゴが入っていて重厚感のあるゴールドジップが高級感を漂わせています。もちろん、このファスナートップも「Branta (ブランタ )」オリジナルのファスナートップです。一般的にファスナーの寿命は製造より3.4年と言われていますので意外にも短いものです。ダウンコートに限っては冬のシーズンにしか着用しないということもありもう少し長くは持ちそうな気もしますが、日々確実に経年劣化が進んでいくことは頭に入れておいた方が良いかもしれません。そもそも、ファスナーは衣類の中でも消耗品という部類で扱われている部分です。クリーニング店でも細心の注意を払いながら取り扱わせていただいております。特にファスナートップの根元は負担がかかりやすい部分で劣化により接続部品がちぎれてしまう事があり多くのご相談を頂いております。トップが再利用可能な状態の場合には接続部品の交換により修理が可能です。再利用出来ない場合には汎用品にてお取替えも可能です。
こちらは背面のお写真です。こちらのカナダグースのダウン実はコヨーテのリアルファーが付いておりました。コヨーテは、北米大陸原産の野生のイヌ科の動物です。日本語では「ソウゲンオオカミ(草原狼)」とも呼ばれます。保温性のあるコヨーテの毛皮は、風を遮断し、暖かい空気を溜め込みことで、凍傷など皮膚の損傷を守っています。ダウンと同様、絶滅危惧種の保護や、免許を持っている猟師からの購入など、地球環境保護にも重点を置いています。しかしながら、 カナダグース側は「二酸化炭素の排出量や、水の使用量を減らし、より持続可能な企業になる」という取り組みの一環だとして、2021年末までに毛皮の仕入れを終了し、2022年末までには毛皮の使用を停止することを発表しています。ですので、リアルファーとしてコヨーテのファーが取り付けられているこちらのカナダグースダウンは実に希少なお品物といえるでしょう。FIVE STAR HIRAISHIYAではリアルファークリーニングも承っております。リアルファーはデリケートな物のため全て職人が手洗いで仕上げております。カナダグースダウンのクリーニングについてお読み頂きありがとうございました。